『生きること』を現実的に見つめる
投稿日時 : 2015-04-24 11:36:59
『死生観』について考える上で、様々な視点があると思いますが、僕は“現実的な枠組み”に立って考えてみるのは大事なことだと思っています
これは別段、無宗教であろうとか、非現実的なものを排斥しようとか、そういった話ではありません。ただ、人間なら誰もが持っている論理性に基づいて「生死」を見つめてみれば、それはそれで、面白い発見があるんじゃないだろうかという話なのです。
人間は、大きく二つの視点を持っていると思います。
一つは、宗教観も含めた概括的な視点。
そして、もう一つは、論理性など誰しもが持っている性質に基づいた限定的な視点。
僕たちはよく「死生観」について話をするときに、前者を引き合いに出します。例えば、悪いことをしたら天国にいけないから、良いことをしようと言います。
ですが、これが、他者に責任を擦り付けているだけになっていないでしょうか。思考の放棄に繋がっていないでしょうか?
僕たち人間は主体を持っています。主体的である以上、僕たちはどのように生きるべきか、自分で考えなければなりません。そして、何を信じるべきかはその上で決めていくのです。宗教の教えはそうして初めて意味を持ちます。
問題は、前者と後者のバランスが取れているかどうかなのです。