神道の墓
投稿日時 : 2015-06-01 11:45:50
先日春の彼岸の際に墓地へお参りしたんですが、その時に変わった名前が彫られた墓を見かけました。形は普通の墓と同じで、『○○家之墓』となっているところに『〇〇家之奥都城』と彫られていたんです。
他に『偲』と一文字彫ってあったり、『旅情』なんて書かれた墓石も見たので、「生前お城が大好きな人だったのかな?」なんて思ったんですが、最近墓参りに行った親戚がその墓に榊が備えられているのを見たと聞いて、神道の墓だと知りました。
気になって調べてみたところ、神道の墓は神社には作られないので宗派に決まりの無い霊園に建てられる事が多いそうです。神道では『死』は『穢れ』で忌むべきものなので神社の近くには置いてはいけないのだそう。
『奥都城』というのは、飛鳥や奈良時代の墓を差す言葉だったそうです。そんな時代から変わらない言葉が使われているなんて、なんだか不思議な気持ちになりますよね。パっと見た時には解らなかったのですが、墓石の先端も四角錐になっているとか。そして、焼香の代わりに玉串の奉納をするので、焼香台もいらないそうです。代わりに玉串の為の台がある様です。
線香臭くない葬儀なんて想像がつきませんが、線香にアレルギーのある方には助かりそうですね。昔からある方法なのに、あまり見たことがないのでこの国ではやはり葬儀というと仏教が一般的なんでしょうね。