手塚治虫の「火の鳥」を考える

投稿日時 : 2015-12-03 22:52:35

手塚治虫、この名前を知らない人はいないでしょう。「鉄腕アトム」、「ブラック・ジャック」など、数々の名作を描いてきた漫画界の神と言われた人です。この、「火の鳥」という作品には、命の尊さが表現されています。

題材の「火の鳥」という名前の通り、作中には火から生まれた鳥が出てきます。火の鳥は不死であり、火の鳥の血を飲んだ人も不死になります。そのため、この作品では、この血を巡って様々な事件が起こります。

血の欲しさから、争いを始め、自らの命をその戦場で落としてしまう人や、無理やり血を飲もうとした結果、火の鳥に焼かれて死んでしまう人などが出てきます。どの時代でも、不死になりたいという欲がある人がいました。

しかし、作中で、血を飲んだキャラクターも出てきます。そのキャラクターは幸せになったのかと言われれば、答えはNoでしょう。この先ずっと死ねずに生きていく、それがどんなにも苦痛なことかが描かれていました。これを見て私は、生きるということは、死があるからこそ精一杯生きれるのだと思いました。

「火の鳥」はこれらの他にも考えさせられるエピソードがいくつかあります。皆さんも気になりましたら是非読んでみて下さい。